展示会について ブースデザインの検討ポイント

2-1.小間位置に応じた形状とキャッチの言葉の位置

図において「どの場所にあるか」。その場所に対して「どの方向から来場者が流れてくるか」でブース形状は変わります。ブースの受け方は、大きく4つに分類されます。

入口直ぐのブースは来場者が素通りし易い。
ゆえに一番目に入る位置に目立つキャッチやビジュアルで訴求。例えば大型の面行燈のビジュアルや大きなひらがな文字での訴求など効果的

メイン動線からブース内部が見えづらい形状。
ゆえに角位置に何を扱う会社かの訴求を45°や90°傾け配置。

狭い通路で看板を高く通路面に挙げても無意味。
真っ先に見える両袖に大きめの効果的な訴求を配置。

狭い通路で看板を高く通路面に挙げても無意味。
真っ先に見える両袖に大きめの効果的な訴求を配置。

長手辺と短手辺で訴求の種類を変えると良い。
長手辺の訴求は遠くからも分かるシンプルなものに。

休憩所の来場者は足を止めている為、
他位置ブースより詳しく訴求を出すと効果的。

■赤色:ブース形状
■青色:重要な訴求面

複合型:AとBの両性質を兼ね備え、足止めする訴求面とその近くに魅力的な展示物と、二段階の構えによって来場者の興味を鷲掴みする必要があります。

2-2 キャッチコピー

キャッチコピーには、単に売り文句を訴求すればいいというものではなく必要な条件が存在します。

1.「瞬間」に読めること

理想は「ひらがな」のみ。文章よりも、単語や記号が良い。隙間を空けることも効果的である。

2.「単刀直入」であること

会社理念のような抽象的な表現は避け、シンプルに直接的に伝わる言葉をチョイスする。


位置や間隔、割合を踏まえた上でのチェック次項

まず最優先にこの位置の訴求を検討します。

来場者に離れた位置からブースを見出し、興味を抱いてもらうためにはこの3段階を考慮した訴求が求められます。

ブース内に来場者が多く入って賑わうことは喜ばしいことですが、それによってブースのキャッチコピーなど隠れてしまっては意味がありません。

キャッチは瞬間的に理解するため大きく表示。逆に社名は小さく表示して、何度も視界に入れることで記憶に刷り込むことが重要です。背が高い小間は来場者の視線がちらつくので1点に集中させます。横に視線誘導するより縦に視線誘導すると良いでしょう。

こちらの現場では、メインキャッチを一番目立つ位置に配置し、そのすぐ下にサブキャッチを配置しています。ビジュアル壁面に負けないよう、光を入れることで存在感を演出。袖受けキャッチはシンプルにメインキャッチを使用しています。そして来場者の目線が行きやすいところに、さりげなく社名を配置しています。

2-3.通路ぎわの展示

以下は一般的にどのサイズのブースでも、取っ掛かりとなるところの考え方です。

  1. 来場者は、いきなりブース内部には中々入ってこない
  2. 通路から手を伸ばせる範囲に、「気になる商品」を「触れるように」置くことが大事
  3. 見るだけでなく「五感」で感じられるようにすることで、相手の意識に商品を刻み付ける
  4. 触れるようにすることで、滞留時間が長くなる。これにより、他の来場者も寄りやすくなる。

また、展示を通路境界ギリギリに置くのか、100mm – 200mm 中に入れるのかでも印象は変わります。

2-4.照明をしっかりと設置する

LEDCDM / スポットライト / FL / ダウンライト / ピンスポット / ペンダントライト / カラキネなど
展示会の系統やブースの雰囲気によって、「白」の照明か「黄」の照明かを選定する。

来場者が見る方向と同じ方向から照らす。つまり展示物の正面を明るく見せる。地面を明るくするより、壁面と隅を照らす。同じ灯数でも明るさにかなり差がつく。

照明は、一番コストを削ってはいけません。梁(はり)を使って照明を設置することが重要です。

2-5.展示・陳列について

大切なのは「伝えること」半分「魅せること」半分にすること。そして展示と陳列の違いを知り、使い分けることです。

陳列:

どんな商品がどれくらいあるのかを分かりやすく並べます。

展示(ディスプレイ):

いろいろな商品を組み合わせて綺麗に見せる方法です。商品の魅力や使い方を示します。
一つーつを綺麗に並ベキャプションやグラフィックと絡めて見せるのも展示です。

意識すべき3項目

  • どんな店舗に取り扱ってほしいかで展示・陳列方法は変わります
  • 余白を大切にし、無理に敷き詰める配置にしない
  • 主要アイテムをあらかじめ決めておき、それ以外は必要に応じて出す

展示・陳列の失敗例として典型的なのが、扱う商品が多いから沢山並べる方法です。展示会に於いては、お披露目する商品を絞り、主力となる商品により重点を置き存在を尖らせる事が大事です。

  • 通常は床から900mmの位置
  • 近くで見せた方が効果的な場合は高さ1000mm、全体を俯瞰させる場合は800mm
  • 人の目は正面を見るのが本来の機能なので、立体的に魅せることが大事です
  • 商品が細かいものなどは高さ1000mm が使いやすく、商品が平たいもの薄いものは800mm

  • キャプションのデザインが、展示台上の「魅力」を左右する
  • 「伝えること」半分、「魅力をつくること」半分
  • 分かりやすいキャッチを準備する(説明パネル)
    • 伝えきれないもの(後でしっかりと読んでほしい詳細事項)は配布資料で対応

統一感とシンプルさ、そして商品より目立たせないことを意識してデザインします。

2-6.収納について

パンフレット・チラシ・スタッフの鞄・事務用品・補足説明用資料など、使う頻度によって収納場所を適宜設定します。

収納方法には

  • ストックルーム
  • オープン収納
  • 展示台下収納

と色々ありますが、これらの収納量を比較すると、休憩スペースや着替えスペースがいらないのであれば、展示台下の方が収納量が多い場合があります。収納の種類の使い分けが出来れば、限られた小間スペースをより有効活用できるでしょう。

2-7.商談席について

来場者は警戒しているのでなかなか商談席には座らないものです。ましてやロータイプの商談席は新規顧客は特に座らないでしょう。

まずはハイテーブルやハイチェアなどのラフな商談席を容易したり、立ったまま気軽に商談できる場を作るほうが良いです。

そして、アポイント顧客やVIPの方にはゆったり話す席を用意するといった風に、接客の段階を設定することが重要です。

また対面して話すときの距離は、550mm の間隔が理想とされています。

例えば、こういったカウンター台があるとまず経った状態で話をし、温度感が上がってくれば後方の、ブース内商談席へといった具合に効果的なタイミングで商談を進めやすくなります。

2-9.パネルデザイン・出力グラフィックと配布物

展示会ブースでは、よく壁面のパネルやグラフィックを見かけます。ですが、これを来場者は時間をかけて読むことはしません。ではどうすると効果的なのかを3つのポイントに分けて説明します。

空間の中のグラフィックやパネルは動くものではありません。対して来場者は常に動いている

ため、ここに細かく詳細を書いても、掲示スペースとお金を無駄使いしてしまいます。

一方で、チラシは人が手にもって見れるものです。詳細や記載しきれないものは、ここに記載すれば効果的です。

  • メインのキャッチの言葉を「大きく」「シンプルに」記載。そこで1番伝えたいことを直球で書く。
  • 「段階的な記載」を心掛ける。キーワードとセンテンスで「まず理解出来る」ように。
  • 完結したのち、詳細の文章は詳しく知りたい人用に記載。

パネルや壁面グラフィックでは、イメージと各製品のキャッチのみに留め、その他の情報はCP(カッティングパネル)などに出力したカンペを置いておき、スタッフが来場者にそれを見せつつ説明するなどすれば、より臨機応変な対応がしやすくなります。

2-10.スタッフ配置戦略

どれだけ理想的なブースを作ったとしても、当日のスタッフの配置や動きとか見合っていなければ意味をなしません。「立ち方」「待ち方」「当日の運用方法」について熟慮の上で展示会に臨む必要があります。

棒立ちや、笑顔がなかったり、服装や仕草が固いと来場者は近寄りづらくなります。

通路際の展示は最も来場者に近い位置で製品のアピールが出来ます。そこをスタッフが待ちかまえたり塞いでしまうと、意味が無くなってしまいます。

動きながら待つことが「立ち寄りやすい雰囲気」を醸成します。例えばアパレルショップの店員さんは、お客様が店に入りやすいように、動的待機を徹底されています。
また実演や商品を使用している姿を見せる等をして、自分自身が「商品」の一部になることも重要です。

まずブースに立ち寄って頂いた時点で、挨拶のお声掛けをします。そして、アテンドするのではなく
来場者が展示されているアイテムを気にし出したら、次のお声掛けをします。
そして、お声掛けの際の近寄り方でも差が生じ、理想は「斜め後ろ(視界の端ぐらい)」から。
これは、正面からだと気構えてしまい、真後ろからだと可能性があるからです。

さくらと聞くと印象はよくないかもしれません。ですがこの場合は騙している訳ではなく、ブース運営の一つの方法として他の来場者に「すでに人がいる」という入りやすい雰囲気を作る事が目的である。

関連記事

この記事のカテゴリー: 展示会について

Contact お問い合わせ

メールフォーム(24時間対応) お問い合わせ
フリーダイヤル(平日9:00~18:00)0120-005-732
FAX 注文用紙(PDF) 052-622-1153
E-mailからのお問い合わせ contact@kyoei-bisou.co.jp